9月23日、早朝からにゅう、天狗岳を目指したのですが、そのベースとして22日夜に泊まった「白駒荘」。こちらが料理、猫、そしてご主人のお人柄と、素晴らしい山小屋でした。標高2,110mの白駒池の畔にあります。
まず良かったのが夕食。とても山小屋とは思えない質、品数でした。特に豚しゃぶと一緒に茹でて食べた野菜や天ぷらの内いくつかは山菜で、中には今まで口にしたことがないような葉っぱのようなものもあって、野趣たっぷり。小食の女性だと食べきれないのではないかと思うくらいのボリュームにも驚きました。豚しゃぶの肉の枚数が多かったこと。お世辞抜きで、下手なホテルよりずっと充実した夕食でした。
そして、この山小屋に2匹いる猫内の1匹ちーこ。彼女がとても懐いてくれたことも、楽しい思い出の一つになりました。まだ9月の終わりでしたが夜の気温はぐっと下がって10℃以下。そのため人肌の温もりが欲しかったのか、ちーこはずっと僕の膝の上に丸く乗っかって寝ていました。こちらもふわふわの猫の毛皮が気持ち良かった。ちーこはもう2歳とのことですが、とても人懐っこいにゃんこで、癒されました。
そしてご主人と杯を交わしたこともまさに山小屋の醍醐味の一つ。夜も更けてくると、1日の仕事を終えた店のご主人が地酒の瓶を持って、「一杯やりますか」と声をかけてくれたのでした。地元長野県南佐久郡佐久穂町の蔵元黒沢酒造の井筒長という日本酒。芳醇でありながら、キレが良く、喉ゴシまろやかな飲みやすいお酒でした。ご主人とは2時間近く話し込んでいたでしょうか。冬の雪掻きの苦労、パウダースノーが楽しめる八千穂高原スキー場、北八ヶ岳の自然等々、興味深く聞かせていただきました。
今まで泊まった中でも特筆すべき良い山小屋です。紅葉の季節は目の前だし、すぐにまた訪ねることになりそうです。
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